人生万歳!

原題〜Whatever Works〜 +URL+http://jinsei-banzai.com/pc/
2009年 91分 アメリカ (ラブコメディ)


監督・脚本:ウディ・アレン
CAST:ラリー・デイヴィッド/エヴァン・レイチェル・ウッド/パトリシア・クラークソンetc...


Stry:
自らを天才と言い張る物理学者のボリスは妻と離婚をしチャイナタウンの片隅でひっそりと暮らす生活を送っていた。そんな中、家出してきたというメロディという女性が家の前にいた、すぐ返すはずだったが何故か少しの間共同生活をすることになる・・・・


「その男が連続殺人鬼だったらどうするんだ?」
久しぶりに見たウディ作品であり、初めて劇場で見たウディ作品。
ダイアン・キートンが出演していた辺りの雰囲気が凄くて、しかも成熟した屁理屈じいちゃんと化したウディの脚本にラリー・デイヴィッドがうまく折り合っているラブコメになっていた。ラリー演じるボリスであり、ラリーの姿をした監督ウディであり・・・変幻自在。
いろいろな事を知識として持っていないと楽しめないんだろう、という部分はあるけれどもコメディとしてはうまくやっていると思う。最初から「こういう流れでやるから!」や、そうだよなあ、というものはありつつも「ご都合主義だけど?」という感じなど、ああ観てて楽しいというものがある。ウディだから許すんだろうけど。


途中で「銃(Gun)釣り(Fishing)サッカー(Football)ばかり〜」というセリフがあったけれど、南部なんだからサッカーじゃなくてアメフトじゃないのかな?なんて思ったり。(最後はアメフト選手となっていたけど)
とにかく、知的・くだらないネタで大笑いしてしまった・・・

ありがとう、恵比寿ガーデンシネマ。

1993年、都内・恵比寿にオープンして以来、ミニシアターブームを牽引(けんいん)し続けた映画館・恵比寿ガーデンシネマが、2011年1月28日の上映をもって休館することが決定し、17年の歴史に幕を閉じることになった。

http://www.cinematoday.jp/page/N0028960

映画を見に行く時に無視することが出来ない映画館の一つだったガーデンシネマ。
面白そうだなあと思った作品やウッディ・アレンの作品は大体ここ。「駅から遠いいしどうしようかな?」といつも悩む場所にあった。
だけど、ここに行けば面白かったと思える作品があると判ってしまうと、ついつい見に行くだけのために恵比寿に行って、見終わったら渋谷まで散歩しながら帰るというのがいつものことだった。一人でああだったこうだったと思い返す至福の時間があった。
ここでドイツ映画の力強さを知った。ロバート・アルトマンミシェル・ゴンドリーマイケル・ムーアという人間の作品に出会った。
ここで頂いたチラシや、本編前の予告を見て「次はこれを見に行こう」と楽しみを作ってくれた。
話を知って、ガーデンシネマで過去に上映された作品を見返していたら、自分が見に行っただろう作品がいくつもあった。
その中に『瞳の奥の秘密』や『月に囚われた男』を観に行けばよかったなあ、と今思った。行かなくてごめんなさい。言ったらキリがないか。


いつか、映画を見に行こうと思ったとき上映作品の一覧を見て「これ面白そう、どこでやってるんだろう?」と調べたとき恵比寿ガーデンシネマであればいいな。
東京でも都心部シネコンが増えてきて、ミニシアターがなくなっていくのは寂しい。

白いリボン

原題〜Das weiße Band〜 +URL+http://www.shiroi-ribon.com/
2009年 独・墺ほか 145分 (ミステリードラマ)


監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
CAST:クリスチャン・フリーデル/レオニー・ベネシュ/ウルリッヒ・トゥクル/ブルクハルト・クラウスナーetc...


Story:
第1次世界大戦前のドイツにある村、全ての始まりは落馬事故だった。針金が貼られ誰かの仕業だった。その後、収穫祭の日にはキャベツ畑が荒らされ、子どもが失踪するようになり、村全体か不気味な空気になっていく。


観終わってからなんといえばいいんだろう、という戸惑いがすごい。100%ダメな映画ではないのだけど、「今の映画作品」に慣れていると絶対に受け入れられないと思う。全編モノクロ、始まりは無音のスタッフクレジット、音楽?なんですかそれ。とにかく、ミステリーな内容であるから犯人はいる。しかし、その犯人を考えようと思えない不気味さが漂う。一度歯車が壊れるととんでもない崩壊を意味するともいうのか、人の壊れていく姿がえぐい。
一言で言ってしまえば、表面上で語りすぎてミヒャエル・ハネケが見ている人間全てに解釈を委ねているかのような内容だったなあ。何度も見ればどんどんわかるだろうけれど、こっちも精神的に崩壊していきそうな予感がする。


逃げるが勝ちなのか、戦争というもので忘れるが吉なのか、立ち向かうのが正義なのか・・・よくわからない。

キセルを買ってみた

ひとつに好奇心と、ひとつにたばこを減らす方法として手を出して見た。
一度に2,3口で終わることと、ほとんどの紙タバコに入っているからだに悪いものは入っていないので
いつもどおりに吸っているともしかするとやめている可能性もあったり・・・それはないか。
とりあえず、こんなキセル

色々とキセルの種類はあったけれど置いてあったものは真ん中の管(羅宇)の色がいまいちで柄になっているのが
この桜だった(ピンクもあったけれどそれはそれだよねぇ)。
当たり前な話だけれど最初はフィルターがないから少し抵抗があるし、葉をどれくらい乗せればいいか定まらない。
葉の量はすぐに定めようとすると頭がクラクラしそうだから難しい(´・ω・`)
とは言っても、たばこでよく使う「一服」という感覚を味わえるのでとても楽しい。

問題は、近くに「小粋」を取り扱っているお店を知らない事とキセル自体の吸った味かな。

どうでしょうさんが旅に出ているようです

多分、その影響なんだろうけれどHTBのサイトが503エラー吐き出すんですが。。。
なんといっても、数日前にツール見ながら「どうでしょう復活あるのかねー」という話をしてた矢先だったから驚いた。
とりあえず、なにしてるんだろう?というのはHTBで第一夜が始まるころには判るだろうからワクワクはしておくけれど。
NHKさんの大河ドラマに出演しているぼくがーだよー」というようなセリフは出るのかな?わくわく。

2勝1敗1分

一日遅いけど、日本代表はベスト8に進めなかった。残念・・・だけど、悔いのない敗退だった。
この大会は(も?)毎日のように観戦している。わからないなりにではあるが、スカパーで世界標準の放送を。
ワールドカップ開催前は、日本中が感じていた「3敗は言い過ぎでもどうせグループリーグ敗退なんだよ」という考えで、どうせすぐ負けるのならもっと強豪相手に当たってればね。などと。そして、もしかしたら。の状態を1勝1敗1分だと思った。
・・・2勝1敗でグループリーグ突破。
4年前、グループリーグ突破をかけて無茶な条件でないといけないというブラジル戦より大きく進歩した引き分け以上というデンマーク戦。それも勝って2勝1敗で通過するなんて、どんな冗談だと。そして、その試合で日本もこれから出来るかもしれないというかすかな喜びを胸に持つことが出来たのが今大会の収穫なんじゃないのかな。
最後はPKが未知のベスト8の道を阻まれてしまったけれど、round16の中でこの試合だけ負けてはない。引き分け。2002年から少しだけ前進。


ごめんなさいとは言わない。(GL突破)おめでとうとも言わない。ましてや、ありがとうとも。
突破出来たところで大喜びしているだけではその先のトーナメントを冷静に期待できない。日本はお世辞にもグループリーグを楽に突破できる強豪国のひとつではない。だから、これはワールドカップ64試合中の4試合の出来事なんだ。と誓って、スペインvsポルトガルの開始の笛と共に胸にしまった。ワールドカップはまだ続くのだから。
そう思えるくらい今回の日本代表は日本サッカー界の新たな大きな1ページを書き記してくれたんじゃないのかな。どんなに強豪国のメディアが試合内容を酷評しようとも、日本は勝つことが重要で、今は一歩一歩着実に先に進む事が大きな意味を表す。
2014年のブラジル大会にも出てくれるなら、完全アウェーの地でアジアが一度も倒していない南米勢から日本が最初に白星を挙げてもらえたらいいじゃない。決勝トーナメントで強豪国と当たって、本気で「悔しい」と思える、または「嬉しい!」と思える終わり方が出来ればいいじゃない。
オシムのいう「明日のサッカー界は昨日より良くなること」を信じて。
(まずは、アジア枠の1つは日本のためにあるといえるようになることなのかな?(それはもう出来てる?))

BS-hiで昨日はじめて「HANA-BI」を観た

北野武作品は概ね見ていて、敬遠していたわけじゃないんだけれど、これだけぽっかりという状態だったのが不思議なくらい。一応、ヴェネチアで金獅子賞を獲ってる作品なのに。


観てわかったのは、そりゃあ欧州の映画ファンにキタノキタノ言われるわ。という作品だった。
映像の中から見て取れるキャラクターの感情といい。映像を見て感じろよ、といわんばかりにセリフ回しを殆どカットした部分というのもなんだか欧州作品ぽかった。
多少のコメディのエッセンスを入れて、暴力が多用される中でも笑いを作る。なんだか不思議な気分。
欧州欧州書いているのが馬鹿らしくなっているけれど、本当にそんな感じがした。
「ああ、なんで今まで見ていなかったんだろう?」と思った反面「いろんな作品を観た後にこの作品を観てよかった」とも思う。公開して少し時間がたったあとに見ていたら最後まで見ていないような気がする。
最後のビートたけし寺島進の会話からラストカットまでロケーションを含めて「いいね。」という雰囲気で見てしまった。終わりそうで終わらない、頭の中で"あるんじゃないか"という描写はないの?と思いつつそれでも終わらない。クレジットが流れてアメリカン・ニューシネマのような感覚。
HANA(花)は生の象徴、BI(火)は死の象徴か。ニクイね、たけちゃん。
あぁ、ソナチネ観たいなぁ。近いうちにNECOでやるから観よう。