放課後ミッドナイターズ

洋題?〜After School Midnighters〜
2012年 日本 95分 (アニメーション) +URL+ http://afterschool-midnighters.com/


監督:竹清仁
脚本:竹清仁/小森陽一
CAST:山寺宏一/田口浩正/戸松遥/雨蘭咲木子/寿美菜子etc...


Story:
学校見学で初めて小学校にやってきた女の子3人組、工事直前で立入禁止の理科室に潜り込むと、そこには落書きばかりされた人体模型のキュンストレーキがあった。子供たちに更に落書きをされた夜の学校・・・動き出したキュンストレーキ骨格標本のゴスはひとつの目的と、ひとつの悩みを抱えていた。


巷では、「日本よこれが映画だ」というキャッチコピーで持ちきりだけど、「これが邦画のコメディ」だと言わせたいくらいに完璧なものになっている。
冒頭からキャラ付けは頭に残るし、ホラー映画のようなオープニングから一転する子供らしい明るさ。ロッキー・ホラー・ショーか!と言わんばかりのミュージカルパートに散りばめられた笑いの作り方。本当に日本で作られたのこれ?と思いたくなるほど。動きはモーションキャプチャーでなめらかだし、見ていてわかりやすい。
ストーリーの基本軸は学校の怖い話をモチーフにしているのだけれど、もういいよ。というくらい作り方がすごい。クルーゾー刑事が地球儀を回したり、プールサイドにいたり、そういう「くるぞ・・・きたーー!」というメソッドをうまくやり、子供って残酷だな。という笑いの作り方。なんなのこれ!?というものばかりだった。
そして、最初からのネタ振りをすごいいいところで落とすやりかた。長いのによくやったという感じがした。なるほど、ひどい。


日本のアニメーションが少し綺麗なものという流れがある中で、長い間貯めていった異色の作品をこの時期に放出してくれたのは良かったのかとは思うけれど、宮崎アニメも来年に公開されるし、世界に向けてであれば良いタイミングなのかもしれない。これ、2週間くらいロスで上映してみようよ。伝わらない笑いもあるけれど、こんな作品燻らせちゃ良くないと思う。その前に日本国内で燻ってる気がするのは否めないけれど。


本当に久しぶりに面白い邦画を観た。そして、こういうコメディやストーリーのまとめ方の作品をこれから出て欲しいと切に願ったりしたい。