最近のテレビに「足りないんじゃないかな?」というもの

単刀直入に行ってしまえば、『専門的』。
全てに置いてライト向けなものという世の中になってしまってる。先日のカノッサの屈辱でも昔ほどのパワーは無いものの、他の番組と比べるとマニアックなものになっていたように思える。クイズ番組もちゃんと知識を競うものはアタック25くらいになっているし、音楽番組もトークが中心。ニュースまでもがライトに扱われる始末。
そんな中で、普通の人は大体普段は興味が無いけど、大きなイベントということで見てもらおうというものでの客寄せパンダ的なタレントの起用が勢いを増している。その勢いは地上派ならずともWOWOWまで・・・


グラミー賞中継に木村拓哉が出ていたのだけどアカデミー賞は勘弁してください。これならば、ピーター・バラカンとか洋楽に精通している人を出してくださいと心から思った。久しぶりにジョン・カビラを見たけども、ここはチャート番組をやっているクリス・ペプラーじゃね?とも。木村拓哉ジョン・カビラ、小林真央でアメリカ4大ショービズアワードのうち半分を任せるというのは単にWOWOWが暴走しているだけだろうか。しかし、素直にこうした授賞式を楽しみたい人用のバックアップというのが今はほとんど無いんだな。という残念さがにじみ出る*1


バックアップという意味で取れば、スポーツ中継は上手く出来ているんだけどもね。F1中継は地上派でスカパーでF1好きの人用の放送をしているわけだし、野球は民放の中継のバックアップとしてラジオやNHKがあるし、サッカーもスカパーでカバーできる・・・。まあ、「スカパーがあれば」という裏返しなのだろうけど。


最近は、誰かのための番組を作ろうとしないんだろうか。どんどんテレビが自滅しているように見えて仕方ない。
自滅したいのならご勝手に、と思えてしまうのが不思議だ。だからといってネットの時代も程遠い。

*1:なんて書いては見たが、グラミー賞はinterFM、アカデミー賞はNHKBSでバックアップを取れたりもするのだ。NHKBSのアカデミー賞中継はほぼ編集版に字幕を入れたたれ流しだけど