うん、また会おう。

今日は出かけていたため、試合は見れていない。見たかったのは山々だったのだが・・・
しかし、新宿から帰る間にスワローズユニを着た人をこれほど見たのは初めてだ。と思ったほど、見かけた。
「そうか。もう、終わってしまったんだな・・・」と心の中で思いながらも。
どんなことがあっても、前に出て統制を図ってくれた人。
どんなに今年はダメだと思われていても、チームを上位に導いた原動力の人。
どんなに怪我をしても、負けん気で試合に出続けた人。
どんなに師に近づけなくても、記録・記憶に残るプレーを見せ続けた人。
・・・・その人が、今日、通算2007試合目に引退試合をした。
4打数無安打だろうが、いつまでもプレーを見せてくれた。広島カープのブラウン監督の計らいもあって、佐々岡対古田、高津・古田対前田・緒方を演出。なんというすばらしい引退試合なんだろうか。広島カープのいいところであり、ニクイところでもあるが。
さっき、初めてその試合内容をすぽるとで見て涙が自然とこぼれてしまった。
この試合はフェアじゃない試合かもしれないが、これがエンターテインメントなのではないだろうか。日本のプロ野球の悪い意味でいい場面は時にほほえましいものを見せ付けられる。野球を愛する人間への試合を通じてのメッセージともいうのだろうか。
見ておけばよかったというのは明らかに遅いが、この一瞬に立ち会っていたかったというのが本音かもしれない。


最後の挨拶で「また、会いましょう」と彼は言った。私は笑顔で「うん、また会おう。」と返してあげたい。どんな形でも・・・
古田敦也選手、18年間お疲れ様でした。