カリキュラマシーンの裏話

宮島将郎さん・・・といってもピンと来ないけど、カリキュラマシーンのディレクターの人。
そんな人がニコニコ動画でいろいろ喋っている。そして70歳を過ぎても尚、番組を作ることに積極的な人。今は道徳をテーマにした「パピプペポロン」という番組を制作しているらしい。そして、その経緯が2ちゃんねるにあるカリキュラマシーンのスレッドというのが興味深い。
そんな宮島氏のカリキュラマシーンの裏話をピックアップしてみた。たまに今のテレビに毒を吐いているシーンもあるので乗せてみる。

  • カリキュラ放送当時はD・P・作家、皆好きなこと・人と違うことをやろうという精神があった。
    • →子供向けだからといって子供向け(歌や物語)にする精神はなかった。
    • →カリキュラを作ったのはゲバゲバ90分のスタッフなので大人を笑わせてやろう。しかし、子供も見ていた。よってその精神はカリキュラでも変わらなかった。
  • 斎藤氏はジャス班(ジャズ・クラシックの番組を担当)、宮島氏はクラシック班(歌謡曲・イロモノの番組を担当)
  • カリキュラマシーン無着成恭*1氏の教科書を基にしている無茶苦茶なことをやっているが、裏ではきちんとしたカリキュラムがある。
  • 1年の1/3を作って2度再放送をして埋めていた。なので、半年は準備し、半年は撮影していた。
  • 1日120シーン撮影=ディレクター4人・作家9人で回って製作。
  • セットは何かを出せばその場所。とわかる撮り方。
  • 役者がスタジオに来るとすぐ「本番」の掛け声があった、なぜなら、ギャグは1回目が面白いのがわかりきっている。役者も台本が頭に入って、1回目で面白いのを撮ってやろうと意気込む。
  • 16本を9人の作家が書く変則な組み合わせで製作していた。
  • 台本を書く作業は丸1日かかった。
  • 作家はどういうカリキュラムを扱うか。ガイドブックを見てどういう言葉を使うのかという縛りはあるが他は自由。
  • 作家もディレクターも人と同じことはしようと思っていなかったから個性的な台本が多かった。
  • 宮川泰さんは即興で名曲を作れる天才。その代表がゲバゲバ90分のオープニング

「ただ馬鹿をやればいい。という番組は多いが、そういうことはない。あの時代はどんな馬鹿をやっても裏には理屈がある。それが基本だった。」
「スタジオで笑っている奴らは邪道。やったことが面白くてテレビを見ている人が笑うのが正解。」
「みんな人のやったことと同じことをやる。同じ役者を使って、同じようなことをやっている。どの局で、どのディレクターで、なんてわからないほど似たようなものをやる。あんなのは恥」
「日テレのOBはみんな今のテレビは見ない。テレビを愛していた人たちが見なくなった時代になってしまった」
「カリキュラのような人と違うことをやる精神が衰えたと思っている。」

やっぱりテレビって1年通して作るよりも季節ごとに製作したほうがクオリティの高いものが出来るのかなあ。と感じた内容だった。まだ続きそうだから楽しみに待っていようか。

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*1:むちゃくせいきょう