それでもボクはやってない

日本 2007年 143分 (コメディ?) +URL+http://www.soreboku.jp/


監督・脚本:周防正行
CAST:加瀬亮/瀬戸朝香/山本耕史/もたいまさこ/役所広司etc...


Story:

大事な面接の日だから、履歴書をちゃんともって来たか確認しないと・・・。なかったからとりに帰ろうじゃ遅刻してしまう、とりあえず行かなければ。と思った矢先、降りた駅で痴漢にされた。
痴漢なんてやっていないのに・・・


この問題に関しては日本人にしか伝わらないだろうリアリティのある作品だった。
内容を見てしまうと単発のテレビドラマで十分じゃないのか?とは思うのだが、作品として残すのであれば映画にしておくのがベストだろう。同じ裁判を題材にした12人の優しい日本人のようなものは見つからないが、ひとつの問題提起として十分な役目を果たすはず。12人の優しい日本人のような世界はそろそろ問題視されていいのだが・・・。
伊丹十三が存命だったら少し前に題材にしていそうだなと感じた。


加瀬亮の素朴さが実に主人公とマッチしていたのがいい。その反面、周防作品の常連である竹中直人が軽く浮いてしまったのが残念。主に前半だけの出演だからそれもまだいいのだけど・・・。
まあ、見方を変えてしまったらついてない男の1日。というだけなんだよね・・・それはそれでコメディとして成立できるわけなんだ。