スラムドッグ$ミリオネア

原題〜slumdog millionaire〜
2007年 英=印 120分 (ロードムービー


監督:ダニー・ボイル
脚本:サイモン・ボーフォイ
CAST:デブ・パテル/フレイダ・ピント/イルファン・カーンetc..


Story:
スラム街で育ったジャマールは"Who Wants to Be a Millionaire? "に挑戦し、全問正解するところだった。しかし、不正疑惑によって逮捕され強引な取調べを受ける。だが、問題は全て不正ではなかった・・・なぜならば。


アカデミー賞8部門獲り、世界的にも注目され個人的にも注目していたためにハードルが高い高い。原作も呼んでいるし、プロットも素晴らしいくらい簡素化されている。
こういう映画を見るうえで一番重要なのは音響整備だと思っているのでいつもの六本木で見たのだけど、ハードルが10分くらいで届くようになった。フィルムが悪いのか、そういうように撮っているのかわからないけれど映像が少し悪かったかな?という印象はあれど、インドらしい音とスラムらしいカオス感。
原作とは内容は違って、ちょこちょこと違う描写があってそれは楽しい。原作には要所でコインの描写がでてくるんだけれど、まあその使い方は映像で見ちゃうと「おい!」となってしまいそうなのでいいんだけどさ。原作タイトルが「ぼくと1ルピーの神様」であるように重要な存在だったりするが。
一問ずつ振り返られるジャマールの過去と、兄という存在。ラティカとの距離。取り調べをしている刑事の変化。そして、インドという国。いろいろなものが交錯していく最後の問題。
列車の上で二人より沿っているシーンが好きだ。そして、ラストのJai ho。
見る前までは、これを超える作品は今年ないだろう。と思っていたけれど、あるかもしれないなと劇場が明るくなって思った。