白いリボン

原題〜Das weiße Band〜 +URL+http://www.shiroi-ribon.com/
2009年 独・墺ほか 145分 (ミステリードラマ)


監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
CAST:クリスチャン・フリーデル/レオニー・ベネシュ/ウルリッヒ・トゥクル/ブルクハルト・クラウスナーetc...


Story:
第1次世界大戦前のドイツにある村、全ての始まりは落馬事故だった。針金が貼られ誰かの仕業だった。その後、収穫祭の日にはキャベツ畑が荒らされ、子どもが失踪するようになり、村全体か不気味な空気になっていく。


観終わってからなんといえばいいんだろう、という戸惑いがすごい。100%ダメな映画ではないのだけど、「今の映画作品」に慣れていると絶対に受け入れられないと思う。全編モノクロ、始まりは無音のスタッフクレジット、音楽?なんですかそれ。とにかく、ミステリーな内容であるから犯人はいる。しかし、その犯人を考えようと思えない不気味さが漂う。一度歯車が壊れるととんでもない崩壊を意味するともいうのか、人の壊れていく姿がえぐい。
一言で言ってしまえば、表面上で語りすぎてミヒャエル・ハネケが見ている人間全てに解釈を委ねているかのような内容だったなあ。何度も見ればどんどんわかるだろうけれど、こっちも精神的に崩壊していきそうな予感がする。


逃げるが勝ちなのか、戦争というもので忘れるが吉なのか、立ち向かうのが正義なのか・・・よくわからない。