ありがとう、恵比寿ガーデンシネマ。

1993年、都内・恵比寿にオープンして以来、ミニシアターブームを牽引(けんいん)し続けた映画館・恵比寿ガーデンシネマが、2011年1月28日の上映をもって休館することが決定し、17年の歴史に幕を閉じることになった。

http://www.cinematoday.jp/page/N0028960

映画を見に行く時に無視することが出来ない映画館の一つだったガーデンシネマ。
面白そうだなあと思った作品やウッディ・アレンの作品は大体ここ。「駅から遠いいしどうしようかな?」といつも悩む場所にあった。
だけど、ここに行けば面白かったと思える作品があると判ってしまうと、ついつい見に行くだけのために恵比寿に行って、見終わったら渋谷まで散歩しながら帰るというのがいつものことだった。一人でああだったこうだったと思い返す至福の時間があった。
ここでドイツ映画の力強さを知った。ロバート・アルトマンミシェル・ゴンドリーマイケル・ムーアという人間の作品に出会った。
ここで頂いたチラシや、本編前の予告を見て「次はこれを見に行こう」と楽しみを作ってくれた。
話を知って、ガーデンシネマで過去に上映された作品を見返していたら、自分が見に行っただろう作品がいくつもあった。
その中に『瞳の奥の秘密』や『月に囚われた男』を観に行けばよかったなあ、と今思った。行かなくてごめんなさい。言ったらキリがないか。


いつか、映画を見に行こうと思ったとき上映作品の一覧を見て「これ面白そう、どこでやってるんだろう?」と調べたとき恵比寿ガーデンシネマであればいいな。
東京でも都心部シネコンが増えてきて、ミニシアターがなくなっていくのは寂しい。