バンクーバーオリンピックが終わりました。2

今回のテレビに関するオリンピック中継は少し不満で、BS1のコンセプトである「BSは全部やる」は果たせなかったんじゃないかな?という残念なところ。
たくさんの競技は見せてくれた、密かな見所であるアイスホッケーのカナダ-アメリカ戦は2試合とも生放送で見ることが出来た。それはいい。
だけどね、時差の関係もあってカーリングフィギュアスケートへの偏りが大きすぎて「好きだけど、・・・。」という材料もある。今大会のカーリングトリノのようにBSのみの放送ではなく、NHK総合で放送をすれば民放でも放送をした。それだけ日本の注目を浴びた結果というのはトリノカーリングへの注目を一気に上げたひとつの要素だと思っている。・・・だけど、夏季五輪でいう野球のようなフィーバーっぷりはないんじゃない?しかも夜の放送は全てBSに任せたような構成。敦賀さんや小笠原さん(旧姓・小野寺さん)を東京のスタジオに呼んで民放で夜にやってもよかったんじゃないかな?と。フィギュアもシングルのフリーの日はフィギュアデーと化してたし・・・むーん。
アルペン競技は滑降は生放送でやったものの後はバラバラな放送時間・時間帯でやったり、もう少したくさんの競技を・・・というのを感じた。今回は来年のBS再編を見据えた構成とあってBShiを使わないBS1のみのSD放送ということで難しい問題だったのは理解します。ロンドン五輪ではこれにサイマル放送を加えてたくさんの競技を見せてもらえるのであればオリンピックで見るマイナー競技好きとして何よりの楽しみになるのだが、NHK総合フィギュアスケートアイスダンスFDのサイマル放送をしなかったのを見るとちょっとやな予感もする。高画質・高音質以外のデジタル放送の魅力を使ってよ!アイスホッケーだって16:9画質で凄い見やすくなっているのにその魅力を地上波は使うことなく終わってしまったし・・・もったいない!
密かな評価としてのNHKのストリーミングは実況解説のないので新鮮な気持ちで見れた。同時に最大3競技を流してくれてテレビで競技見ながらPCで他の競技を見る欲張りなことまでさせてくれた。ただ、時差の影響でいくつも見れるという状態ではなかったのが残念だけどね。それと、男子カーリングをいっぱいやってくれたら・・・というわがままもあったけれど。


実況と解説、
今回の実況メンバーで一番輝いたのはテレ朝の進藤アナ。カーリングでは小林宏さんという強者が居たけれど、メリハリが効いてすっごいよかった。森下アナのようにオリンピック実況で必要な人材として居て欲しいくらい落ち着いた人だった。あと、F1実況でお馴染みのフジの西岡アナもボブスレーに登場したり、フィギュアでもやれば出来る子ぷりを発揮してくれたので前回の森アナ並。フジテレビもいいスポーツアナウンサーはいるんだよねえ…。
辛辣な意見を言えば、TBSからアナウンサー派遣はいらないしテレ東はスポーツ中継が殆どないので仕方ないけど植草アナや小島アナでよかったんじゃないかなー、と。大津波警報の時に小島アナは出てたけど・・・。フジの吉田アナとテレ朝の森下アナでいいやん。
クロスカントリーやスキージャンプに関しては竹林アナがいればそれでいいの。
解説者の皆さんは本当におつかれさまです、だったなー。ムチャぶりな質問を出されたり、解説を入る隙がなかったり、ハイテンション過ぎたり、ぶっちゃけすぎたり・・・。何よりも、カーリング解説の小林宏さんはカーリングに愛情振り絞り過ぎて落ち着いて!と言いたかった時もあるし。
本当の欲を言えばNHK+民放としてではなく、フリーで活躍しているアナウンサーの人にも実況してもらいたいなぁ。というのはオリンピックの度に思うようになりましたが。

[Sports]スポーツってなんだろうね。

バンクーバー五輪ではいろんな話があるけれど、フィギュアスケート男女シングルの「結果」についてはなんら文句のないというかこうだよね、そうだよね。という結果で終わった。それには本当におめでとうと言いたいです。
しかし、フィギュアスケートを競技と考えたら結果ではないところで不満が出てしまう。「人間の限界に挑むも」のという言葉が匹敵だろうか。


例えば、国母選手が服装問題で非難を浴びた男子ハーフパイプ。これには決勝に残った選手たちは自分が出せる最高の技を連続して行った。しかし、オリンピックには魔物が潜んでいるのかなかなか満足に出来る最高の演技が出来ない選手が続出した。その中、一度も失敗するこのなく、さらには、金メダルが決定したあとでも誰も出来ない技を炸裂させアメリカのショーン・ホワイトが金メダルを獲得したのは記憶に新しい。誰もが誰も真似できない、最高の演技をするために出てくるのがハーフパイプの面白いところとしてみていた。それは注目こそされなかったがエアリアルだってそう。こちらは2回の合計得点を争うのでいくら1本目で大幅なリードを稼ごうとも他の選手はメダルをかけ1本目以上の演技を次々と成功させてリードを稼いでいても手を抜くことが出来ない状況になっていた。
果たして、フィギュアスケート男女シングルはそうだったのだろうか?事の発端は男子シングル終了後の銀メダルを獲得したプルシェンコ


「4回転ジャンプができない選手が五輪の王者になることができるのか。これはフィギュアスケートではなく、氷上ダンスだ」


という発言。男子シングルでは4回転を飛ぶことで優勝争いに絡むことが出来る。というのが最近の流れでアメリカのアボットやフランスのジュベール、スイスのランビエール、もちろん高橋大輔もメダル候補と目されていた。大方の予想ではプルシェンコではあったものの、誰が優勝してもおかしくない。そんな楽しみの男子シングルであった。しかし、今大会で先に上げた選手は失敗した選手は成功した選手よりも多い印象を受けた。果敢に挑戦したものの、失敗をしてしまう。もちろん選手は4年に1度とあって悔いが残る結果になってしまったであろう。その中を4回転を跳ばずに金メダルを獲得したライサチェックに対しての物言いであった。
しかし、これは100%がライサチェックに向けた言葉ではない。難しい演技とその下のレベルの演技との採点に差がないシステムにも話が及んでいる。さらにいえば、プルシェンコだって4回転ジャンプを成功させて金メダルをとることは十分にあった。フリーの演技では転倒することはなかったが、ジャンプは軸がぶれ、綺麗な物とはお世辞でも言えないもので、そこを綺麗に飛べていれば出来栄えの得点(GOE)が伸びていれば1.31点差をひっくり返す事は十分に出来たはずなのだ。


では、女子シングルではどうだったのか。男子の4回転ジャンプは成功出来る選手が多いものの、女子のトリプルアクセルはオリンピックで初めて成功させたのは浅田真央であり、彼女は大会中3回成功させた。これは歴史に残る1ページではないんだろうか。
確かに、SPでの浅田真央キム・ヨナの演技の差はほぼ互角だと思った。2人の演技を見たときにはキム・ヨナが3点くらい上回ってフリーに挑む浅田という形式を考えていたが、結果は5点近くも離される結果。それも、最初のジャンプ構成と出来栄えの得点の差が大きく出ていた。3回転ジャンプの中で高難度のトリプルアクセルを飛んでもその後が2回転ジャンプではトリプルルッツと3回転ジャンプよりも基礎点が少なく、かつ大きくGOEで離される。とはいえど、3回転のあとに3回転を飛ぶ方が難しいこと、何よりキム・ヨナのほぼ失敗のない3Lo-3Tの技術は認める。しかし、そこまで基礎点の差が出るのはいかがなものだろうか。アクセルジャンプは飛んでも意味のないもの。という決め方は競技というものからかけ離れるものになってしまう。無難な演技をミスなくし、審査員から高評価を受ける・・・これはただのショーではないのか。
今シーズンの女子シングルに対しては、ジャンプの回転不足など他のことでも話がされているが今はプルシェンコの発言に対してということにして・・・。
フィギュアスケートのショーの中におまけとして採点競技がついているジャッジの方針であれば何も言うことはないが、オリンピックという競技の採点でこのようなことであればそれはなんともし難い物となってしまう。誰も4回転を飛ばなくなり、細かいミスでもしたら終わりになってしまうフィギュアスケート男女シングルという競技になって欲しくないために。
そういう楽しみを持てるものは(日本時間)日曜日に行われるエキシビジョンだけで結構。男子で4回転を成功した選手、失敗した選手に派手な演技を見せてもらいたい。もちろん、女子も、ペアも、アイスダンスも。

R-1ぐらんぷり2010

あべちゃんが!あべちゃんがやっとR-1で勝った!
R-1で一番ふさわしいチャンピオンはいっつもあべちゃんだと思ってたので本当に嬉しい。ずっとスタンダップコメディの信念を崩さず毎年話芸を磨いてやっとだ!もう、R-1見なくてもいい!と思ってしまうかもしれない・・・いやいや、他のふさわしいチャンピオンを見つけなければね。



とりあえず、自分の採点表。

COWCOW山田よし 90
バカリズム 95
いとうあさこ 88
Gたかし 89
川島明 89
我人祥太 93
なだぎ武 93
エハラマサヒロ 96
あべこうじ 97

意見には個人差のあるコメント集

  • よしさんのは日曜にやった敗者復活戦のアレンジネタ。地井武男がわかっているからかなり薄れちゃったかな?と。待ち笑いって難しい
  • バカリズムさんはもう終始「うるせー」としか言っていない感。
  • いとうあさこはやりきっただけで拍手。俺は「浅倉南○歳」から見てるんだろう・・・
  • Gたかしのわかりやすいプロレスネタはみんな入りやすいからいいよね!ほら、大体の人は知ってるもん!
  • 我人祥太初めて見た、すごい面白かった。んだけど、客席の悲鳴が一番不快に思ったりした。リアクションが素直すぎるという意味合いでは悪くないんだろうけど。
  • なだぎ武・・・見ながら書いた採点表では「不能」とかきましたけどね。これを放送した、というかOK出した番組サイドが優勝でいいと思った
  • エハラさんはエハラさんだし、あべちゃんはあべちゃん。でしょ?
  • 最後はエハラさんは後半「うーん」と思ったけれど、あべちゃんの切れ味とパンチラインとなだぎさんの小道具のクオリティに納得。なだぎさんと友近はあれでいいんだよ、あれで。

フローズン・リバー

原題:FROZEN RIVER
アメリカ 2008年 97分(ヒューマンドラマ)+URL+http://www.astaire.co.jp/frozenriver/


監督・脚本:コニー・ハント
CAST:メリッサ・レオ/ミスティ・アップハム/チャーリー・マクダーモット/マーク・ブーン・ジュニア
(字幕:石田泰子)


Story:
クリスマス直前にギャンブル依存症だった夫が突然蒸発し探すレイ、お金に困り購入予定だった新居をキャンセルすることになってしまう。とある、ギャンブル場で夫の車に乗っていたライラに問い詰めるが、彼女は裏で密入国者を助ける仕事をしている事を聞く…


地味だけどいい映画。しかし、これを「観てみたいから遠路遥々渋谷に」というのはどうなんだろうな?家につくまでに心の温まりは残っているのかな。
貧困層の母親としての子供への愛と言うのがテーマ(のはず)。レイがダメな母親のようにしか見えなかったので、あまり同情は出来なかったんだけど、子供というものを見つめ直したときのパートにジーンときた。所詮は自業自得だろ?とは思うんだけど・・・。
まぁ、落とし所に困ったように少し感じたのはいいか。と思うような心温まる結末だった。この後どうなったかが気になるっちゃ気になるけれど、それはそれか。


どうでもいいことだけど、モリエールの予告編を見て江守徹の芸名の由来を知ることが出来た。

ひとりごと

初めてギリアム作品に触れた人が「パルナサス面白かった」と言った人には、
ギリアム作品の「バロン」や「フィッシャーキング」を奨めたり「マルコビッチの穴」というんだろうかな(マルコビッチの穴は通っていると思うけど)。
場合によっては「アダプテーション」や「監督・ばんざい!」や「エド・ウッド」と製作者の苦悩の作品を奨めたりね。


「よくわからなかった」と言われたらもしかすると「欲望」を奨める遊びをするかもしれない。

Dr.パルナサスの鏡

原題:The Imaginarium of Doctor Parnassus
イギリス・カナダ 122分(ファンタジー) +URL+http://www.parnassus.jp/


監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム/チャールズ・マッケオン
CAST:クリストファー・プラマー/ヒース・レジャー/リリー・コール/トム・ウェイツetc...


Story:
ロンドンの街角でショーを開いていたパルナサス博士は自分の娘が16歳の誕生日になる前、とても焦っていた。何故なら、悪魔との取引により自分の永遠の命と引換に娘が16歳になったとき悪魔に引き渡すという取引をしていた…


個人的に「dir.テリー・ギリアムの半生」となる作品でした*1
脚本もブラジルとバロンでタッグを組んだチャールズ・マッケオンだし、信頼感は大きいんでしょうね。作中の「俺がいなくなったら別の小人を探せばいいんだよ」と言うのはそんなふうに思った。
それとは別に序盤、(多分)メインとなる組み上げが完成されているんだけれども、そこは詳しくないのでいろいろは言えぬ。うん、まあ「あのマークやん!」とか「最初の賭け」など考えたらそうなっちゃうよね。
内容に関して言えば、キャスティングの無駄遣いというのはあるけれどもあくまでもヒースがメインにいて、トム・ウェイツ最高!という話だなぁ。鏡の中の世界は40年前の彼の頭の中を今のCGで作り上げたと言うのがすべて。ちゃんと酒場の入口にあったドアの口の動きがそれだし!モンティ・パイソンを見てれば「お前馬鹿だろ!」と言いたくなるシーン満載なのが憎たらしいというか。
しかし、トレーラーや話を聞いて舞台がギリアムな世界かと思ったら思いっきり近代のロンドンだった。馬車で轢いた舞台で繰り広げられ、そこらにいる若者やオバサン相手にショーを開く。後々を見ていけば「そういうことかなー」というのは判るんだけれど、
※ロンドンって、理想的な世界を見に行けたり魔法学校に行けたりするんだね、羨ましい。
バンデットQが物質主義に対するもの、ブラジルがアメリカ主義に対するものであればこれは現実主義に対するものになるんだろうか。


まぁ、この作品に関しては豪華な男優陣に引き寄せられて見に行った人たちは皆Mr.ニックの手招きに吸い寄せられたということになるのかな。
なにより、最後の最後の演出に安堵と苦笑いが。

・・・ネタバレぽいものです。




パルナサスはほっとけと言ったトニーを結果的に救い、トニーの一声でパルナサス一座をある場所で行い、トニーをどうするかパルナサス決断し、パルナサスは選択に疲れ、パルナサスはペーシーに「俺の判断は正しかったろ?」といわれ、ヴァルは…そしてラストは…

*1:本人も「これまでの自分の仕事を一望できる映画」というアイデアだったらしいけど+http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20100129-OYT8T00606.htm+

敗者復活戦(少し)詳細

全部書いたら死ねるので、CSで録画した物を見ながら出来る限り書いていく!書いていることはわりと会場での感想。
独断と偏見まみれだし長いものなので読みたい人は続きを読むで

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